虚ろな瞳
君が居ない
私はテーブルの上に放置された
林檎を貪る様に食べた
カチカチカチ……
ああ
君が居ないだけで
こんなにも心が空っぽになるのか
(ありきたりな言葉だけど)
カチカチカチ……
キングサイズのベッドは君が買ってくれた物
君が最後に寝た頃のまま
君の寝るスペースはぽっかりと空いている
ああ林檎の果汁が
服の上へポタポタとおちた
呆れて笑ってくれる君が居ない
カチカチカチ……
情けないけど
君が居ないだけで
涙がとまらないの
私の顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃ
カチ
カチ
僕が居なくても
しっかりしろよ、
そう言ってくれる君が居ない
ああ
君が居ないと
私は駄目なんです
作り笑いさえうかべれない
君の温もりがないと
一睡も出来ない
君が「お守り」、そう言って
くれた指輪が酷く憎らしかった
カチ、カチ、、カチ