女の子と僕と












棘の海で

女の子がもがいているのを
      僕は見た



女の子は叫んでいた

「助けて」と


悲痛に


必死に手を伸ばして



ごめんね

僕に君は助けられない

だって僕にはそんな資格ないから


――、なんて自分を正当化しているだけなんだけど




女の子は泣いた


それはもう悲しく美しく、切なく


棘の海に溺れていきながら



手は最後まで伸ばしたまま



僕は見てしまった


女の子の瞳が輝き続けているのを




僕は女の子の手をとった


ごめんなさい
僕にこんな資格ないけれど




女の子は笑った


こんな僕を見て